タバコを吸わないので、禁煙する辛さというのは全然分からないが、
それまでに常習化していた行動を自分の意志の力だけでやめるのは、
相当辛いのだろうなと思う。


たとえば、ネットゲーム中毒の人間が
「これから一ヶ月間、ネトゲしない」
と決めても、自分の意志に頼っている限りは、
多分できないだろう。
外的な環境変化を伴わずに中毒から脱せられるとしたら、
相当の努力家だと思う。


でも、ネット回線のない海外にひと月出張させられたら、
あっさり中毒から抜けられるかもしれない。



「CHANGE」というのは、
外的要因なしに実現するということは非常に難しい。

そういう意味では、外的要因の変化がある今のタイミングは、
自分をCHANGEしたい人にはうってつけの環境だ。
新卒採用時に、
「コミュニケーション能力」
に比重を置き過ぎるのは
企業にとっては、非常にもったいないと思う。


おっさんになれば、
誰でもそこそこのコミュ能力は着くものだから。


年齢とともに自動的に身につかないものや、
逆に低下していきがちな能力にこそ目を向けるべきだ。
オトナは、
大人が客観的で、
コドモは主観的な生き物だ、
と思っている。

でも、子供のほうが客観的だと思うことが多い。

大人は、競争にさらされていない。
競争しないから、自分の能力を過信する。

子供はつねに競争にさらさている。
勉強をすれば、順位が出るし、
スポーツをすれば、何回戦負け、とかって、
自分の「客観的」なグレードがすぐに分かってしまう。
もちろんそれを受け入れないフリをすることはできるけど、
だいたいの人間は自分がトップになれないことを思い知るのだ。

なんとなく野球を始めたら、甲子園に出ちゃった、
みたいなマンガがあっても、
野球をしない大人は楽しめても、
実際に野球をやっている子供にとっては、
まったくリアリティのない話だろう。

武勇伝を語るオジサンは、
もう今は、競争にさらされていないのだ。

トップを夢みて、
そして実力を試してみる。

そういう機会を、大人になっても失いたくない。
香りによって
キンモクセイの存在に気づくのは、
1年でもほんの1週間ぐらいだろう。

それ以外の間は、僕達は、
キンモクセイが存在することに気がつかない。


でも確かにそこに存在し、
そして、育っているのだ。

周りに注目され、「頑張っているね」
と評価される人は、
そのときに頑張っているのではなく、
注目されていないときに頑張ったからこそ、
しかるべきタイミングに注目されているだけなのだ。


香りによって
キンモクセイの存在に気づくのは、
1年でもほんの1週間ぐらいだろう。

それ以外の間は、僕達は、
キンモクセイが存在することに気がつかない。

でも確かにそこに存在し、
そして、育っているのだ。


周りに注目され、「頑張っているね」
と評価される人は、
そのときに頑張っているのではなく、
注目されていないときに頑張ったからこそ、
しかるべきタイミングに注目されているだけなのだ。
「報連相なんてムダ!」という外国人ビジネスマンの言い分
http://d.hatena.ne.jp/favre21/20080827#1219790872

面白い見方だ。

自分が社員のころは、
報告も連絡も相談もほとんどしなかった。
上司にとっては、ダメな部下だったと思う。

というか、そもそも、
出版社のころは、「仕事を任せてもらう」ってことが
ほとんどなかった。

新創刊だったから周囲もすげー忙しそうで、
仕事はもらえないし、単に放置されている状態だった。
頑張って記事書いても、上司がほとんど書き直すし、
ネタ色々考えても、上司がもっとイイ案出しちゃうし・・・。
ちゃんと社員教育してくれ~、とも思った。

仕事を任せる/任される、のではなく、
有能な人間が、そうでない奴から、仕事(つまり、誌面)を取り上げる、
という環境だったと思う。


それはR社でもそうだった。
しかもそれが明示的だった。
言われたのは、

「仕事は、奪い取るものだ」
「仕事の報酬は、仕事」

ということだ。

30代になってようやくその意味が分かった。


個人やスタートアップ企業で仕事していると、
外から仕事を取ってこなければ、確かに楽だけど、
売り上げも立たない。

もし売り上げを立てようと思ったら、
外から「仕事を取ってくる」必要がある。

自分の力で生きていこうとするのなら、
社外であれ、社内であれ、自分から仕事を取りに行く、
という姿勢は非常に大事だ。


どうせがんばっても給料が同じなら、仕事しないほうがいい、
なんていう人もいるかもしれない。


それは、
中学校や高校での部活で、
「レギュラー選手になったって、どうせ疲れるだけ」
というようなものだ。
そんなの、つまんないよ。

単に、能力がないのなら、球拾いだけしててもいい。

でも、もしも、能力があると信じているなら、
がんばってレギュラーの座を獲って、
試合で活躍したほうが、絶対、絶対、絶対いい。


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